ドアというものは「固体」である。
考えてみれば、これほど当たり前の属性はない。
この当たり前の属性を見逃さなかったことに、発想が生まれたのである。
ものすごい勢いで"進化"している電話などもいい例だ。
もう黒い電話などほとんど見かけなくなり、レトロになりつつある。
赤、ピンク、青、緑、白と、部屋のインテリアに合わせるのは当たり前になってしまった。
ダイヤル式も少なくなり、プッシュ式のものがほとんどである。
機能も自動車電話、留守番電話、ファックスつきの留守番電話、キャッチ・ホンなど、ほしいものが、つぎつぎと実現していっている。
一家に一台から、一人に一台、サイズももっと小さくなって、電卓ぐらいになり、表示も見え、この電話でなんでもできるようになるだろう。
植野瞬植野瞬